@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00007388, author = {杉浦, 克己 and Sugiura, Katsumi}, journal = {放送大学研究年報, Journal of the University of the Air}, month = {Mar}, note = {『校正日本書紀』は備中笠岡の神官・国学者小寺清先によって寛政五年(一七九三年)に刊行された日本書紀全三十巻の訓点付版本である。日本書紀全巻の上梓という大事業が地方の市井の一研究者によってなされたこと自体驚くべきことであるが、その訓読上の特色を見ると、基本的には先行する諸伝本、特に寛文九年版本に依りながら、これをそのまま踏襲するのではなく、仮名遣、語彙、文法等の点に於いて、より古い、上代〜中古のそれに依ろうとする跡が随所に見える一方、返読法としては、使役字を含む文やいわゆる助字の類の扱いに於いて江戸時代中後期頃の漢籍の類の訓読に見えるそれに従って、全編に統一的な訓み方を加点している。  これらの点は、当時盛んであった、国学や漢学の成果を本邦古典籍の訓読の上に積極的に活かそうとする態度の現れなのであって、清先の学識の豊かさと古典に対する考え方を示すものであると同時に、当時の漢文訓読についての考え方の一端を示す資料ともなるものである。}, pages = {118(21)--100(39)}, title = {小寺清先『校正日本書紀』の訓読上の特色について}, volume = {15}, year = {1998}, yomi = {スギウラ, カツミ} }