@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00007404, author = {島内, 裕子 and Shimauchi, Yuko}, journal = {放送大学研究年報, Journal of the University of the Air}, month = {Mar}, note = {本稿は、徒然草の最初の注釈書である『徒然草寿命院抄』を取り上げて、そこで行われている注釈について考察するものである。『徒然草寿命院抄』は、現代にいたるまでの徒然草研究史の上で、非常に重要な注釈書あり、その後の多くの徒然草注釈書に踏襲されてきた。けれども、『徒然草寿命院抄』の個々の注釈が、何によってどのように付けられているか、その特徴や注釈態度については、いまだに十分な研究がなされてきたとは言いがたい。  『徒然草寿命院抄』は、徒然草の原文の中から、語句や固有名詞を取り出して、その意味や説明を、さまざまな典拠によりながら注釈している。本稿では、特に『源氏物語』『枕草子』『八雲御抄』によって付けられた注釈に焦点をあてて、『徒然草寿命院抄』の注釈態度を探ってみたい。『徒然草寿命院抄』が、『八雲御抄』によって徒然草の語句を説明していること、および、そのような注は徒然草の上巻に集中していることは、徒然草の表現が、特に上巻において歌語と深くかかわっていることを示している。また、『徒然草寿命院抄』の注に『枕草子』を引用する箇所がいくつもあるのは、正徹による徒然草理解とも一脈通じるところがある。さらに、『徒然草寿命院抄』においては、とりわけ『河海抄』による注釈が多いが、このことは、徒然草の表現や執筆姿勢が、いかに『源氏物語』に多くをよっているかを示すことになろう。}, pages = {276(1)--254(23)}, title = {『徒然草寿命院抄』の注釈態度}, volume = {16}, year = {1999}, yomi = {シマウチ, ユウコ} }