@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00007422, author = {蘇, 雲山 and 河合, 明宣 and Su, Yunshan and Kawai, Akinobu}, journal = {放送大学研究年報, Journal of the University of the Air}, month = {Mar}, note = {人々が農業を営むなかで作り上げてきた農村の自然は,屋敷林,鎮守の森,水田,用水路,溜池,畑,周囲に広がる里山等のさまざまな環境が組み合わさってできあがった多様性に富む,多様な生物の生息地であった.宇山は,「農村環境の生物多様性は環境の多様性によって生じたものである」と直裁に述べている[守山 1997b:v].こうした流れを受けて,新農業基本法には農業の持つ多面的機能として生物多様性保全があげられた.  しかし,一度失った野生生物は二度と戻らない[今泉,小田柿,小野].また多くの野生生物が絶滅の危機に晒されている.野生生物の保護・管理は,一時的な感情的関心からではなく,基礎的データーの積み重ねとそれに基づく科学的予測の上に立ち,野生生物と「共生」しうる条件を構築していかねばならない.前稿[蘇・河合 1998]では,中国トキ増殖の成功と要因として,徹底した生息地保護を指摘した.生息地保護は,野生生物保全の基本であるが.トキやコウノトリ等の大型鳥類は,農村という二次的自然を生息地とし,当該生態系の頂点に位置する高位捕食者である.これらの保護は,広範囲において農業生態環境の保全が必要であり,そこに生活する農民の農業経営との共存が最大の課題となってきている.すなわち,野生生物の土地利用と農業経営としての土地利用の共存が求められるようになったのである.  本稿では,トキを事例とした二次的自然との共生の様相と,かかる共生のメカニズムを持つ農業生態環境における農業経営の持続的発展の方向を探る.}, pages = {61--89}, title = {人間・野生動物の共生と農山村経済振興 : 中国洋県トキ保護の事例 : 第二報}, volume = {18}, year = {2001}, yomi = {ス, ユンシャン and カワイ, アキノブ} }