@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00007428, author = {島内, 裕子 and Shimauchi, Yuko}, journal = {放送大学研究年報, Journal of the University of the Air}, month = {Mar}, note = {本稿は、林羅山によって著された徒然草の注釈書『野槌』を取り上げて、その注釈方法の特徴を、具体的に考察するものである。  最初の注釈書である『徒然草寿命院抄』と比較しながら、『野槌』がどのように徒然草の注釈研究を進展させたか、次のような視点から論考する。第一に、『徒然草寿命院抄』から『野槌』へ、新たに付加された注釈を確認しながら、『野槌』の注釈の意義を再認識する。第二に、『徒然草寿命院抄』と『野槌』に見る徒然草の章段の捉え方の違いに注目し、両者の徒然草理解に相違が見られることを指摘する。すなわち、『徒然草寿命院抄』においては、章段間の関連性に注意が払われているが、『野槌』では章段が一段一段独立したものとして捉えられており、章段間の関連性への言及が見られない、という顕著な違いがある。第三に、『野槌』においては類似例を列挙する方法が取られていることに着目し、そこから、羅山が徒然草の注釈を行うことは、彼にとっての自己表現であったのではないかと推測する。第四に、『野槌』が仏典や漢籍を中心とする注釈ばかりではなく、現代にも受け継がれるような、和歌に関する注釈も行っていることに触れる。  以上のような考察を踏まえて、『野槌』の注釈の特徴を明確にし、あわせて林羅山にとって、徒然草の注釈書『野槌』を著したことが、どのような意味を持っていたのか、ということにも言及する。}, pages = {206(17)--188(35)}, title = {徒然草古注釈書の方法 : 『徒然草寿命院抄』から『野槌』へ}, volume = {18}, year = {2001}, yomi = {シマウチ, ユウコ} }