@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00007451, author = {野口, 憲一 and 蘇, 雲山 and 河合, 明宣 and Noguchi, Kenichi and Su, Yunshan and Kawai, Akinobu}, journal = {放送大学研究年報, Journal of the University of the Air}, month = {Mar}, note = {佐渡におけるトキ野生復帰には大きな課題がある。第一は、トキが野外で生活しうるために野性を回復するためのプログラムを作成しなければならないことである。人工飼育では、採餌、営巣、産卵、抱卵、育雛などのトキの生活全ては、飼育・増殖目的での人の補助によって成り立っている。トキ自身の個体維持から個体の再生産すなわわち繁殖に至る生活史全てに対する人為的補助(介入)を段階的に縮小する計画が必要である。中国では野生化の研究は数年前から始まったばかりである。これまでの実験を通して、ケージ内での産卵、抱卵、孵化は順調であったが、育雛と採餌、天敵対策などが今後の課題であることが分かった。トキ野生化は世界でも前例がないため、多くの実験、研究が必要とされる。  第二は、トキの生息地である里山と水田からなる二次的自然の修復作業である。本稿は、中国のトキ保護活動との比較を通して、佐渡における野生復帰事業の課題から生息地環境修復についての予備的な解析結果を述べる。衛生データ解析と現地調査からは最後の生息地の一つである生椿には水田が維持されているが、周辺の山間部には水田が観察されない。トキの生息地としては採餌場となる谷地田が点在していることが望ましい。水環境について言えばダムを含め大小の湖沼が点在しており、冬季の餌を確保するには条件が良いと言える。これは、トキが野生の状態で生息している中国洋県の水環境と類似している。}, pages = {105--131}, title = {トキの野生復帰と生息地保護の課題 : 衛星リモートセンシング分析の試み}, volume = {21}, year = {2004}, yomi = {ノグチ, ケンイチ and ス, ユンシャン and カワイ, アキノブ} }