@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00007518, author = {佐藤, 仁美 and Satoh, Hitomi}, journal = {放送大学研究年報, Journal of the Open University of Japan}, month = {Mar}, note = {本研究は、コラージュのもつ橋渡し機能を、技法的側面・表現的側面からアプローチしたものである。コラージュは、もともと芸術表現のひとつとして位置づけられ、キュビズム発展途上に生まれ、コラージュ的試みの上に各芸術家が各々の手法を確立していく際に、芸術家同士・技法同士を結ぶかけ橋的機能を果たしていた。歴史的観点・技法的観点からも、心理療法におけるコラージュ療法と芸術論的コラージュに類似性を見出すことが出来る。コラージュはクライエントの変容の最中に移行的に用いられ、直接的(身体的)に作業し、視覚的にフィードバックでき、やがて言語に結びつき、人と人とをつなぐまでのあいだを埋める役割を果たす技法である。コラージュ技法の選び、切り抜き、構成し、貼り付ける一連の作業は、歴史的に芸術家たちの技法を生み出す試みであると同時に必要であったと同じく、クライエントの心を整理する過程にも必要な作業である。芸術家の作業との違いは、クライエントの作業には必ずセラピストがともにあるということである。これらを、コラージュ・アクティヴィティ、絵の文法などの観点から、筆者の臨床経験を通して導き出したコラージュ療法には、①移行期(過渡期)に適応・発揮され、②文脈・文法の変化を捉えやすく、③分化―統合の繰り返しに柔軟に対応し、④幅広い表現の可能性を持ち、⑤過去と未来・人と人・言語と非言語をつなぎ、総じて、表現性・機能性すべてにおいて「かけ橋機能」の有することが導き出された。}, pages = {55--65}, title = {かけ橋機能としてのコラージュ : 表現空間としてあるもの}, volume = {26}, year = {2009}, yomi = {サトウ, ヒトミ} }