@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00008361, author = {島内, 裕子}, journal = {放送大学研究年報 = Journal of The Open University of Japan}, month = {Mar}, note = {40020473268, 本稿では、近世に出版された徒然草の注釈書の中から、『徒然草吟和抄』(1690年 刊)に焦点を当て、その注釈態度を考察する。  本稿が『徒然草吟和抄』に注目するのは、十数種類の注釈書の注釈内容を集約した 『徒然草諸抄大成』(1688年)が成立した以後の注釈書であること、および、挿絵付 きの注釈書であることの二点から見て、徒然草の注釈書の中で、独自の位置を占めると 考えるからである。  この二点に着目して、『徒然草吟和抄』の注釈態度を考察することで、「諸抄大成以 後」における徒然草注釈書の可能性を見極めたい。さらには、『徒然草諸抄大成』に集 成された注釈書の中から、どの注釈書が、『徒然草吟和抄』において、参照・摂取され ている頻度が高いかが明らかになれば、徒然草注釈書の中で、後世に残ってゆく注釈書 の特徴も明確になるであろう。  『徒然草吟和抄』は、これまで徒然草注釈書の中で、あまり注目されてこなかったよ うに思われる。それだけに、近世における徒然草注釈の全体像を概観するための、一つ の具体例として、貴重な存在であると思う。}, pages = {144--133}, title = {『徒然草吟和抄』の注釈態度}, volume = {32}, year = {2015}, yomi = {シマウチ, ユウコ} }