@article{oai:ouj.repo.nii.ac.jp:00008508, author = {島内, 裕子 and Shimauchi, Yuko}, journal = {放送大学研究年報, Journal of The Open University of Japan}, month = {Mar}, note = {本稿は、近世に出版された徒然草の注釈書の中から、『徒然草絵抄』(元禄四年刊)に焦点を当て、その注釈態度を解明する。『徒然草絵抄』に注目するのは、数ある徒然草注釈書の中で、その注釈態度の独自性が際立つからである。  江戸時代の徒然草注釈書は、語釈や文脈を詳しく解説することによって、徒然草の内容を解明しようとしてきた。また、江戸時代には、注釈書ではなく、徒然草の原文自体を主体として、そこに挿絵を入れた「絵入り徒然草」も各種出版された。このような「注釈書」と「絵入り本」の、双方の特色を取り入れたのが、『徒然草絵抄』である。  『徒然草絵抄』においては、徒然草全体の九割にのぼる章段に、絵が付いている。それらの多数の絵は、先行する徒然草注釈書の蓄積や達成とどのように関連するのか、そして、当時の人々に徒然草の内容を、どのように伝えようとしたのか。『徒然草絵抄』による「注釈の絵画化」という新局面を、近世の徒然草注釈史の中で位置づけるとともに、「絵画化された徒然草」の世界の広がりに、目を向けてみた。}, pages = {158(1)--145(14)}, title = {『徒然草絵抄』の注釈態度}, volume = {33}, year = {2016}, yomi = {シマウチ, ユウコ} }